言志録

きけ わだつみのこえ

第二集 きけ わだつみのこえ (日本戦没学生の手記)
 / 日本戦没学生記念会編  66/5000

彼らは、
もっと生きたかったろうに、
もっとしたいことがあったろうに。
っと思う。

我々一人一人が今ここにあること、
存在していることは奇跡なのだ。

=====抜粋=======
  池田浩平
昭和十七年四月高知高等学校文科入学。
昭和十八年十二月入隊。
昭和十九年九月小倉陸軍病院にて戦病死。二十一歳。

・出陣前の手記の一部
『彼らがこの苦痛より逃れ出で救われんとしての所作はそうとう人によってことなっており、その態度は私にとってことのほか興味深いので、今それをあげてみたい。もちろん、人間なるゆえ、ここに分類するような一部分のみでそれを行おうとするのではないが、ここにはかなり濃厚に現われたものを採ったまでである。
第一に、諦観する者。
第二に、自制する者。
第三に、自然に慰められる者。ゲーテの詩がよく結びつけられている。もっとも多く現われるのは星空である。
第四に、次代に文化建設を思う者。
第五に、戦争の意義を自覚する者。
第六に、ひたすら沈黙せんとする者。
第七に、文学に心をよせる者。
第八に、故郷に思いを馳せ、母とはるかに心深くまじわる者。
第九に、先にあげた平衡・調和を得んとして努力する者。
第十に、愛に生きようとする者。
第十一に、死をまっこうより肯定する者。
第十二に、運命観とともにある者。
第十三に、私は最後に摂理観の中に生きる者をあげよう。 』

・八月二十二日(火)
『 二時起床、やっと起き上がるもすごきめまい、相当なる発熱を知る。立ちえずそのまま臥す。そのうちどっと冷汗一時に溢出、熱さめたりと錯覚す。松ガ江より門司まで自動車便乗を許さる。乗船の指揮、準備をフラフラのままでやる。命令受領して甲板にて眠る。はなはだしき疲労だ。思えば七月下旬蒲郡*(愛知県)    * これが池田氏の絶筆となった。 』


======抜粋了========

池田氏に限らず、戦没学生、そして多くの兵士が、
もっと言いたいこと、
もっと書きたいこと、
もっと伝えたいことがあったはずだ。

この本から汲み取ったメッセージは、
如何に生くべきか(注:如何にして、ではない)、
何を成すべきか、
そして
何を残すか。

======

======

虚飾に満ちた自分を作り上げるのは辞めよう。
虚飾に満ちた人生を生きることは辞めよう。
僕ら一人一人はこの世界で唯一無二の自我なのだ。
人類の歴史全てを振り返ってみても二つとなかった存在なのだ。
今のこの自分とは、何者にも変え難い存在なのだ。

だからこそ、自分以外の何者かになるのは、
生きることを放棄してしまうことに他ならない。

ということで*、
自分(私)は今、ようやく確信した。
読書とは人生を深く味わい尽くすために絶対必要なのだ、と。


* この本だけを受けた接続詞ではありません。今までの読書経験を指してます。


満足度    ☆☆☆☆☆       (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆☆

2008/08/22(金) 19:41:16 未分類 トラックバック:0 コメント:0

本当に?

一個前の日記で、
「一人一人それぞれにとっての真理を
見出すことこそが重要だ」
的なことを書きましたが、
実に驚くべきことがおきました。

自分にとっての真理からスタートして、
「あ、そうか!」
「ということは・・・だよな」
「でも悪があるとは・・・」
「じゃあ、人類の存在する意義は・・・」
と延々とやってったら、
仏教の悟りに至りました。


正確に言うと、全部一緒ではなくて、
そもそも仏教を勉強したことがないので、
確か仏教の世界ってそうだったなぁっと。
さらに言うと、仏教だったかどうかも
ちょっと確かじゃなくて、
思索を進めて行った結果、
「あれ、そういえばこれって宇角御子(すみません、漢字がわからないです)
に出てきた世界、じゃん。
ということは、確かうつのみこって仏教を題材にした
小説だったから、仏教の悟りを演繹的に導いたのか」
っと考え終わってから気づいた。

世界の宗教を調べてみたくなった。
例えば、
「神は我々自身の中(うち)にある」(確かキリスト教)
も、確かにそうだっと
思えたので、
あるいは、
「断食してミイラになることの意味」(仏教)
なども得心できたので、
宗教に解釈を加えてみる意味が出てきたかと。

でもたぶん、ミイラになることの仏教で定義するところ
の意義などを調べて自分の考えと照合していったら、
実際は自分が与えていた意味とは違う!ってなりそうだけど。

2008/08/21(木) 19:56:30 未分類 トラックバック:0 コメント:0

奇跡

昨日という日は、自分にとってのまさに奇跡であった。
もし神がいるなら、いや、きっとそうであって欲しいが、
心から深謝しよう。
ほんとうにありがとうございました。

きっと人生には無駄なことはない。
苦しんだ分だけ人生は素晴らしくなる。

=====

万人にとっての真理、真実はない。
一人一人にとっての真実があるだけだ。
それを深く感得することこそが重要であり、
我々にとってはそれこそが唯一重要なことであるはずだ。



=====

知らず知らずのうちに、
自分にとって、
おそらくは退行催眠、
という精神療法と同じ治療効果を
得る出来事があった。

=====

だから、
退行催眠、
というのや、
前世療法、
というのがありますが、
もちろん人によりますが、
かなりの効果が
ある手法だと言えます。

これを読んでいる人の中に、
もし自殺とか考えてしまう様な
人がいたら、それをする前に
上記の治療を受けてみてください。

2008/08/21(木) 15:24:33 未分類 トラックバック:0 コメント:0

箴言集

ラ・ロシュフコー箴言集 / 二宮フサ 訳  65/5000


このブログにしても、書けることしか書けない。
人は往々にして、最も目を背けたいことからは目をそむける。
そして、それには気づかない様にしている。

ましてや、それを人に言うとはありえないことだ。

けど、人には言わなくてもいいから、
目をそむけていること、
特に、自身に決定的に欠けている諸特性、
自分で自分自身を欺いていることに
関しては知る努力はしておいた方がいいのではないか。

その意味で、この本は役立つでしょう。

ただ、なんというか、『人間の限界』を感じてしまう本でも
あるような気がします。

========
「ある種のすぐれた資質には五感と同じところがある。
それを全く欠く人は、
そうした資質を見わけることも理解することもできない。」 337

「美徳の虚偽性を証明する箴言を、われわれが
とかく正しく判断できないのは、
われわれがあまりにも安易に自分の中の美徳はほんもの
だと信じているからである。」 517


「一度も危険に身をさらしたことがなければ、
自分の勇気を保証することはできない。」 616

=========


満足度    ☆☆☆☆☆       (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆☆

2008/08/18(月) 20:59:15 未分類 トラックバック:0 コメント:0

ことばの贈物

ことばの贈物 / 岩波文庫編集部編  64/5000


===
「どうして俺は今までこの高い空を見なかったんだろう?
今やっとこれに気がついたのは、じつになんという幸福だろう。
そうだ!この無限の空以外のものは、みんな空(くう)だ、みんな偽りだ。」
  トルストイ 戦争と平和より  

「年年歳歳 花相似たり
 歳歳年年 人同じからず」
  唐詩選より

===

むむむ、いい加減、自分がどこに感動するか、
が分かってきた。


満足度    ☆☆☆       (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆☆☆


2008/08/17(日) 22:08:05 未分類 トラックバック:0 コメント:0

読書について

読書について / ショウペン・ハウエル 著  63/5000
(思索、著作と文体、読書について、の3編が収録されている)

読書をする人なら、
ものを考える人(考えようとする意欲のある人)なら、
絶対!!!!!に読んだ方がいい本です!!

自分が仮に何千億の資産を持っていたとしたら、
この本を入手するのにその半分、いや、全財産を
費やしても惜しくはない。
それほど衝撃的な内容でした。

あ〜、何を抜粋しよう。

====
「読書は、他人にものを考えてもらうことである。本を読む我々は、他人の考えた過程を反復的にたどるにすぎない」

「文学も日常生活と同じである。どこに向かっても、ただちに、どうにもしようのない人間のくずに行きあたる。・・・・中略・・・・だから悪書の数には限りがなく、雑草のように文学の世界に生い茂っている。
・・・・中略・・・。
したがって読書に際しての心がけとしては、読まずにすます技術が非常に重要である。その技術とは、多数の読者がそのつどむさぼり読むものに、我遅れじとばかり、手を出さないことである。・・・・中略・・・・・、むしろ我々は、愚者のために書く執筆者が、つねに多数の読者に迎えられるという事実を思い、・・・中略・・・・、比類なく卓越した精神の持ち主、すなわちあらゆる時代、あらゆる民族の生んだ天才の作品だけを熟慮すべきである。このような作品だけが、真に我々を育て、我々を啓発する。」


「ほとんどの思想は、思索の結果、その思想にたどりついた人にとってのみ価値をもつ。」

「何人も判断するよりはむしろ信ずることを願う」

「我々の存在、この曖昧な、苦悩にみちた存在、このつかのまの夢にも似た存在は、はなはだ重要なさし迫った問題で、一度この問題にめざめると、他の問題や目的はすべてその影におおい隠されるほどである。だがわずかの例外をのぞけば、すべての人々はこの問題に対して明白な意識を持たず、それどころかまったくこの問題に気づいていないようで・・・・中略・・・・、というのも彼らがこの問題を故意に無視しているか、この問題に関しては進んで何か俗流形而上学のようなものと妥協し、それで済ませているかのいずれかであるからである。」

====
「名誉を重んずる人間はすべて、自分の文章の下にはっきりと署名する。」
by ルソー

====
(匿名批評に対して)
「物陰にひそむ無頼の徒よ。名乗りをあげよ。面(おもて)を示してさしかかる者に、面をつつみ、姿をかえて襲うは君子の仕業にあらず。悪漢、卑劣漢の仕業なればなり。されば無頼の徒よ、名乗りをあげよ。」

====
素晴らしい。
そう、インターネットの匿名での批評、卑怯極まりない。
アマゾンのブックレビューでも。
匿名でのそんな批評は耳を傾ける必要はまったくない。
うんうん、君子(=りっぱな人の意)のすべきことではない。



エンゼルバンクという漫画が、確かモーニングという雑誌で連載されていますが、
その中で
「啓発書を読んで、『ふ〜ん、そうなんだ〜』と思う人はいつまでもうだつのあがらない人、
「そうそう、確かにそうなんだよね」と思う人は、もともと成功する人、既に成功している人」
という様な記述があった。

エンゼルバンクの著者は、その解説として、うだつのあがらない理由を、先のコメントがものを考える習慣がないことの証明、あるいはその様な行動ができていない、認識していないことの証明であるからつまりうだつがあがらない、っと言ってるわけですが。

で、なぜここでわざわざエンゼルバンクなんて言うマンガの話を持ち出したかっていうと、
ショウペンハウエルが真の才能に恵まれた頭脳の持ち主は、思索をしている人であるっと言っていたからです。
そして、その様な人々は確乎たる態度、断固たる調子、それに伴う明晰判明な表現法がその特徴である、っと言っていた。

つまり何が言いたいかと言うと、
他人の借り物でない自ら生み出した思想や信念は、断固たる行動や決意に結びつくことが言え、これがまさに彼をして偉大(有能)となさしめているのだと。
つまり、思索(ものを考えること)の習慣とそれが生み出すもの(経験と情報から知識化・認識化をし、法則性、体系化をして、それに基づいて確固たる態度や決断を下す)が、まさにうだつのあがるとあがらないのの、決定的な違いなのではないかと思ったわけです。

ちょっとぐだぐだと書いてしまいましたが、
まぁお勧めです。

2008/08/16(土) 20:26:19 未分類 トラックバック:0 コメント:0

一流と自殺

一流の条件 / 山崎武也  61/5000

一流の人は、自分のスタイルを持っている人、
っと著者はこの本の中でおっしゃられていました。
なので、自分のスタイルを発見、追求するためのヒントを
得るためにこの本は役立つかもしれません。


満足度    ☆☆☆       (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆☆☆


======================
自殺 / 柳美里  62/5000

自殺を人生の中にプログラムすべき、
と説く著者。
それは、(ある時点からの)みじめな生よりも、自身の尊厳を守るための死
の方が望ましいっということ、らしいです。

======
岸上大作という人の遺書。

「夭折を美しいものとするセンチメンタリズムはよそう。
死ぬことは何としてもぶざまだ。
首をくくってのびきった身体、そしてその一部一部分、あるいは吐しゃ物。
これが美しいと言えるか。
問題は生きることがぼくにとって
それ以上にぶざまだということだ。」

補足:岸上さんはすぐれた短歌をつぎつぎに発表した人で、
しかしながら21歳でその生を自殺によって閉じた。

======

最後の「(死ぬことはぶざまだが)、問題は生きることがぼくにとって
それ以上にぶざまだということだ。」
っという論理、言葉の運び、きれいだよなぁ。

だいたい本読んで、およ!、この人すごい!って
感動する部分、なんども読みたくなる部分は、
だいたいこの様な書き方をしているところが多い。


満足度    ☆☆       (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆☆
2008/08/16(土) 12:10:13 未分類 トラックバック:0 コメント:0

君たちはどう生きるか

君たちはどう生きるか / 吉野源三郎  60/5000


=======抜粋====
「君は、水が酸素と水素から出来ていることは知ってるね。それが一と二の割合になっていることも、もちろん承知だ。こういうことは、言葉でそっくり説明することが出来るし、教室で実験を見ながら、ははあとうなずくことが出来る。ところが、冷たい水の味がどんなものかということになると、もう、君自身が水を飲んで見ない限り、どうしたって君にわからせることが出来ない。」

「君も大人になってゆくと、よい心がけをもっていながら、弱いばかりにその心がけを生かし切れないでいる、小さな善人がどんなに多いかということを、おいおいに知って来るだろう。世間には、悪い人ではないが、弱いばかりに、自分にも他人にも余計な不幸を招いている人が決して少なくない。人類の進歩と結びつかない英雄的精神も空しいが、英雄的な気魄(きはく)を欠いた善良さも、同じように空しいことが多いのだ。
君も、いまに、きっと思いあたることがあるだろう。」

===============

文脈の中でこの言葉が出てきたので、
抜粋ではその感動が伝わりきらないよなぁ・・・、
っと思えて、残念でなりません。

すばらしい本です。
対象者を選ぶことなく、誰に対してもお勧めできる本です。


満足度    ☆☆☆☆☆     (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆☆

2008/08/15(金) 19:06:13 未分類 トラックバック:0 コメント:0

般若心経

般若心経講話 / 鎌田茂雄  59/5000


読むのが苦痛な一冊でした。
超自然的な出来事をその理論の根拠に
もって来ていると分かると、
それだけで、距離を取ってしまう自分を認識しました。
のめり込んで読めませんでした。

また、無常の発想は辛かったです。
仮に物的世界としますが、そこで人類が滅びるなら、
僕たちが存在する意義ってなんなんだろう。
最後に滅び去るなら、その経過にある進歩などには
意味があるとは思えない。

それを超える意味で、極楽浄土や
霊性的存在が謳われているわけですが。
しかしね〜、まず信じなさい、信じれば見えるって
言うところに思考停止の罠があるよなぁ。
特に利害が発生するところではこの行為は
し難いものだ。

なんか、プラスのことを書いときましょう。

=====

・死する時も死の分別あるうちは、息は引き取らず、その分別覚えなき時死すれば、死も死をはなれて死するなり。

意味:死について思いわずらったりするうちは、まだ意識がはっきりしているのであるから、そこには死の事実はないわけである。また死についてまったく考える能力がなくなった状態、すなわち意識が混濁したならば、そこには死の事実はあるが、死の観念はない。そこで死ぬ時には死の観念を離れて死ぬわけである。

=====

あんまポジティブなものでもなかったですね(^^;)


満足度    ☆☆     (MAX5個)
読みやすさ ☆☆

2008/08/15(金) 12:39:54 未分類 トラックバック:0 コメント:0

方法序説

方法序説 / デカルト著  58/5000

「われ思う、ゆえにわれあり」
のデカルトです。

彼は確からしさ(真)を疑いうるあるゆることを偽として退けていった結果、
「そう考えている自分は必然的に何ものかでなければならない」とし、
上記の真理に至ったようです。

そして、上記の真理としたものが真で確実であるために、
この確実性が何によるものかをも考えた。
その結果、「考えるためには存在していなければならない」こと
以外にはやはり何もないことを認めたので、
「私たちがきわめて明晰にかつ判明に捉えることはすべて真である」
という一般的規則を得た。

さらに、彼は「自分よりも完全である何かを考えることをわたしは
いったいどこから学んだか」を探究しようとし、
そしてそれは「現実にわたしより完全なある本性から
学んだにちがいない」と明証的に知ったので、
この完全な本性を指して神と呼んだ。

つまり神の存在を確信したわけです。
曰く、
「あの完全な存在者である神があること、存在することは、
少なくとも、幾何学のどの証明にも劣らず確実であるのを
わたしは見いだした」。

=======
まぁ、上の部分はさておき、
この本では、種々の学問の効用がさっとまとめてありました。
長いですが、今まとめて書いておけば後に自分でもことあるごとに
確認することができるので書いておきます。

「だが、学校で勉強する教科を尊重しなかったわけではない。わたしは以下のことは知っていた。
学校で習う語学(ギリシア語、ラテン語など)はむかしの本を理解するのに必要だし、寓話の楽しさは精神を目覚めさせる。歴史上の記憶すべき出来事は精神を奮い立たせ、思慮をもって読めば判断力を養う助けとなる。すべて良書を読むことは、著者である過去の世紀の一流の人びとと親しく語り合うようなもので、しかもその会話は、彼らの思想の最上のものだけを見せてくれる、入念な準備のなされたものだ。雄弁術にはくらべるもののない力と美がある。詩にはうっとりするような繊細さと優しさがある。数学には精緻をきわめた考案力があり、これが知識欲のさかんな人たちを満足させるのにも、あらゆる技術を容易にして人間の労力を軽減するのにも、大いに役立つことができる。習俗を論じ書物は、いかにもためになる教訓と徳への勧めを数多く含んでいる。神学は天国に至る道を教えてくれる。哲学はどんなことについても、もっともらしく語り、学識の劣る人に自分を賞賛させる手だてを授ける。法学、医学、その他の学問は、それを修める人に名誉と富をもたらす。そして最後に、これらの学問を、どんなに迷信めいたもの、どんなに怪しげなものまでも、ことごとく調べあげたことは、その正しい価値を知り、欺かれないよう気をつけるためによいことである。」


満足度    ☆☆☆☆☆     (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆☆


=========================
ちょっと気づき。

いつも行く喫茶店に嫌だなぁと思う人がいた。
なぜ嫌なのかを考えた。

そこで得られた最も得心のいった解釈は、
「心の平穏が乱されるからだ」
ということ。

つまり、町中、日常生活なんでもいいですが、
そこで嫌悪感を感じたり、近づいて欲しくない、
関わり合いになりたくない人は、
その人によって自身の心の平穏が乱されるから。

もちろんこの心の平穏を乱す要因とは人によって
様々であり、またそれぞれの要因の重みも人によって
違う。
ここで、こと自分自身に限って考えれば、
その人の行い、行為、が自分の求めている道、
進みたい方向とずれているからということが大きな要因となる。
たとえば、横暴な振る舞いなどがその例。
自分をなるべくそれから遠ざけたいと考えればこそ、
この人達に対して嫌悪感を感じる。

これを考えると、どんな人でも
ものを知っていればいるほど、
信念があればあるほど、
なんらかの納得のいかない素養を持っている人への
排他性は避けて通れない気がする。
なぜなら排他することで心の安心・満足を得るから。

こう考えると、万民幸福は嘘で、耳障りの良いだけの文言だ。
国の成り立ち、階級性、宗教、その他多くが、排他性・搾取を
その欠くべからざる要件にしている。
従わない人は不幸になる、所属しない人は不幸になる、信じない人は
不幸になる。みたいな。
信じないなら排斥する、みたいな。
但し、その領域を拡大しようとする時期か、領域の範囲を守ろうとする時期かの差異
はありますが。

あるいは、排他とはいかなくても、戦うという行為は発生するのかな。

2008/08/14(木) 20:42:07 未分類 トラックバック:0 コメント:0

2冊

オイディプス王 / ソポクレス  56/5000

フロイトが唱えたエディプスコンプレックス(母親に対する近親相姦的欲望)
の命名の元になった物語です。

オイディプス王のあくまでも真実を究明しようとする自我の強固さ
には脱帽です。

満足度    ☆☆☆     (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆☆

============
あらし / シェイクスピア 作   57/5000

シェイクスピア最晩年の作品とのこと。

=====抜粋==

プロスペロー:(空気にほかならぬ)お前でさへ奴等の苦しみを
あわれと思うのに、人間の性を備えた一人で、
感じ鋭く、悲しみを味わうこと誰にも劣らぬわしが、
お前よりも同情の心がとぼしくて何としよう。
奴等の不義非道はわしの骨髄に徹してはいるが、
たかい理性にしたがってわしは強い怒りを抑えている。
慈悲こそ復讐にまさる行為なのだ。
奴等が後悔していれば、
わしのこころの向うところは今はただ慈悲あるのみだ。

=======

復讐を成し遂げることと、
赦すこと、
どちらが自身の心に幸福をもたらすか。
そして周囲の人に幸せをもたらすか。
よくよく考えねばならない、と思わせてくれる
物語です。

満足度    ☆☆☆☆     (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆☆☆

2008/08/14(木) 15:35:55 未分類 トラックバック:0 コメント:0

変身

変身 / カフカ 作  55/5000


ある朝、ザムザ氏は目覚めると一匹の虫に変身していた。
そんなザムザ氏とその家族が織りなす日常生活を、リアルに描いた作品です。

しっかしひで〜な〜。
っと思った一冊。

介護される側の気持ち、そして介護する側の気持ちがなんだか分かりそうな一冊。

「もう限界よ!!老人ホームに預けましょう!あれが私たちの父なら、それに同意するはずよ!」
みたいな感じの一冊。


満足度    ☆☆☆     (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆☆☆

2008/08/13(水) 10:38:17 未分類 トラックバック:0 コメント:0

知性について

知性について / ショーペンハウエル 著  54/5000

「誰でも自分を一個の必然的な存在として理解すべきである。すなわち、それの真実で完全な定義が与えられるならば、そこからそれの現実存在があますところなく帰結するような本質的存在として理解すべきである」
っとこの本の最後の最後でショーペンハウエルは言っていました。
最後に、やっと一般の人にとっても救いのある言葉を言ったなぁと思ったわけですが、
まぁすごい本でした。

=====
「たいていの人間にとっては、知性が単に意志に奉仕する道具にすぎず、あますところなく
この奉仕の中に没しているからである。・・・中略・・・・、そこには、ここに現存する意志が
自分の目的のために必要とするちょうどそれだけの知性しか存在していないということが
一目でわかる。彼らの容貌の俗物性は、これにもとづいているのである。
だからまた、彼らの知性は、意志の催促をうけなくなると、たちまち無為へ陥るのである。」

「生存中に同時代の人々の感謝を受けたいと思う人は、その時代とおなじ歩調であゆま
なくてはならない。ところが、そうすれば、決して偉大な仕事はできない。だから、何か
大事業を志す人は、眼を後世に向け、後世のために自分の作品を仕上げなくてはならない。」

=====

この本を読んで、知性を鍛えるには以下の2つの方法があるのかなと思いました。

1.意志の目的たる事柄の大きさを増大させること
2.自身の利害に関係しないような事柄への関心(主観的関心ではなく、客観的関心)を
持つ(考察する)こと。あるいは、この2番の行為が可能になるくらい知性(認識が知性の自己目的になるくらい)を鍛え上げる。

バイトに行かなきゃ!!


満足度    ☆☆☆☆☆     (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆

2008/08/12(火) 21:56:29 未分類 トラックバック:0 コメント:0

トニオ・クレエゲル

トニオ・クレエゲル / トオマス・マン 作  53/5000


心の内、相手が考えていること、
を知ることは有意味なことであるはず。

その意味で、役に立ち得る本です。


満足度    ☆☆     (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆

2008/08/10(日) 20:44:07 未分類 トラックバック:0 コメント:0

人間とは何か

人間とは何か / マーク・トウェイン 著 52/5000

この本、有害です。

========

青年: そこで、わたしはいろいろと考えた末ですね、つまり、こういう結論に達したんです、すなわち、あなたがあの教説を発表なさるってことは、世間にとって有害だってことですね。

青年: それじゃ、まず第一にはですね、あなたのその教説ってのは、あまりにもひどすぎますよ。人を鼓舞し、励まし、高めるもんが、まったくない。人間から栄光を奪い、誇りを奪い、ヘロイズムを奪い、一切の人間的信用、称賛ってものを否定してしまおうってんですからね。単に機械に貶してしまうばかりか、その機械に対する制御力ってもんまで認めないってんですからね。
それじゃ人間はコーヒーひ器ですよ。おまけにコーヒーをいれたり、クランクをまわしたりすることすらゆるさん。許されるのは、ただその人間の出来次第によって、あるいは粗く、あるいは細かくって具合に、ひき加減の調整をするだけの話、あとはすべて外からの力がやるってんですから、まことにみじめとも、あわれともつかん話。

老人:まさに君のいう通りだよ。

========

そう、根が暗い人、心が弱い人はこの本は読まない方がいいでしょう。
しかしながら、人心操作、自己の行動操作の手法を考えるには役に立つ本
だとも言えそうです。

唯一救いのあった部分は、
教育の効果ははっきりある、ならばそれを忠実に続ければ、
その人の限度まではその効果が出る。っというようなところ。

つまり絶えざる自己向上の努力は、それがその人の成長の限界に至るまで
効果・成果を生み出し続ける。
ということは、、、伸びしろですね。


最近思うようになったことは、
成長は少しずつすればいいということ。

ベンジャミン・フランクリンがその著の中で言っていたのは、
「庭の草むしりをする男は、雑草を一度にとりつくそうなどとはしない。
というのは手にあまるからで、一回に一と隅ずつかたづけ、その隅がすんでから
次へと移る。」
ということで、
自己変革や目標達成にもこの発想が重要だと思います。

えてして自分は他人と比較して、自分の劣っているところ全部が気に入らない!
っと考え、他の人のすぐれた点を今すぐにでも全部備えるようにしなければだめだ!!
と考えてしまいます。
そう、最近気づいたのですが、せっかちなんだなと。

自分の芝生を他人のきれいな芝生に一瞬でできないのは当たり前で、
しかしそれを望んで、できないからと幻滅していた。

その実現には少しずつという発想が長続きさせる秘訣、完遂させる秘訣だと思いました。

あ、どの様な芝生にしたいかがもちろん重要ですよ!


満足度    ☆☆☆☆     (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆☆

2008/08/10(日) 17:10:30 未分類 トラックバック:0 コメント:0

古代への情熱

古代への情熱 / シュリーマン 著 51/5000

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第一版のはしがき

 忘れることのできないわが夫が逝って、数週間したとき、その著書『イリオス』のなかに収められている自叙伝を、よりひろく世に普及させたいとの希望が、F・Aブロックハウス氏から申しこされました。そのとき、私はこの計画はおことわりしてはならない、それを通じて、ハインリヒ・シュリーマンの生涯と仕事と、また今その突然の死によって、世界の各地に彼の同学の士や知人のあいだをはるかにこえて、わき起こった同情に報いねばならぬと思いました。私たちが、どのように手をたずさえてトロヤやミケネに仕事をはじめたか、またどのように私たちの労苦が成功に報われたかを、この苦悩のときに思い起こすことは私にとってはひとつの悲しい喜びでありました。しかし筆の進まぬときもあるものですから、私はこのブロックハウス氏の計画の実行を、先年トロヤに滞在してわが夫に接していられた博士アルフレット・ブリュックナー氏におまかせしました。博士によってこの自叙伝は補正されたものです。
         一八九一年九月二十三日            アテネにて
                               ソフィア・シュリーマン

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この本の素晴らしさ、シュリーマンの偉大さは上記はしがきから感じとれるのではないでしょうか。
人類史に輝かしい足跡を残した偉人について知ることは、同じ人間として喜ばしくもあり、
また我々人類に対して誇りを感じる、もてることにつながると思います。

誇りをもてるっていうことは素晴らしいことだと思う。

満足度    ☆☆☆☆     (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆☆

2008/08/09(土) 23:51:13 未分類 トラックバック:0 コメント:0

プロジェクト進展のためのハウツー本

大学は「プロジェクト」でこんなに変わる / WISDOM@早稲田 50/5000


======抜粋=======

『プロジェクトには、「調査、分析、企画、実行、運営」のエッセンスが凝縮しています。
それは従来ある資源を、「チーム」を使って新たな価値に変換する活動と同義です。』

『プロジェクトにかかわる人は、「学内人事」に興味を持つべきではありません。
そうしたややこしいことが好きな人はプロジェクトに向きません。組織の階段を昇ること、権益を拡大することはプロジェクトの風土とはかなり異質です。
プロジェクトが本来持つべき楽しく明るい空気を大きく損ないます。
これはプロジェクトの命にかかわる問題です。』

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大学っというのが書名に含まれていますが、
大学内だけで通じるだけではなく、むしろ
「プロジェクト」というものを進める上で抑えるべきポイントが
懇切丁寧に解説されている良書だと思います。

一言で言えばプロジェクトに関するハウツー本です。

お勧めです!!

満足度    ☆☆☆☆     (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆☆☆

2008/08/08(金) 21:35:00 未分類 トラックバック:0 コメント:0

読書録

うわ、書いていたのをミスして消してしまった。

短縮バージョンでいきます。

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フランクリン自伝 / 松本慎一・西川正身 訳 47/5000

ベンジャミン・フランクリンの自伝です。
十三徳が有名ですよね。

1.節制
2.沈黙
3.規律
4.決断
5.節約
6.勤勉
7.誠実
8.正義
9.中庸
10.清潔
11.平静
12.純潔
13.謙譲

この本を読めば、成功するための上記13徳が、
どうして必要不可欠なのかを得心できます。
逆にこれらを著しく守らない場合には、堕落、没落します。

満足度    ☆☆☆☆☆     (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆☆


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人生の意味 / キャロル・アドリエンヌ 48/5000

以下、抜粋です。

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■エネルギー損失の仕方
1.犠牲者/過剰反応
・つらい出来事をしばしば思い出す。
・会話の中で自分の長所を低く見積もる(例えば、自分は・・・・・をうまくできない)
・あなたは人から弱くて頭が悪く、いつまでもうだつがあがらないと思われていると感じている。
などなど。

2.反抗的
・権力をもつ人間をばかだと考える。
・会話の中で嫌みや皮肉を使う。
・すぐに口論する。
・相手に対し自分の主張が正しいことを証明するため多少はずるいこともする。
・他人は非現実的でばかだと考えている。

3.失敗に対する恐怖
・十分なお金、教育、コネ、カリスマ的資質、能力がないとくよくよ考える。
・効果のないことをやり続ける
・ぐずぐずする。
・人を傷つけるのを恐れる。
・いつも最悪のシナリオを考えてしまう。

4.支配欲
・よく権力闘争をする。
・つねに切迫感を抱く。
・人にいつも認められようとする。
・いつも人に意見をしている。
・むやみに話す。
・秘密を持ち、人を疑っている。

5.変化への恐怖
・いつも人に、「どうしたらいいかわからない」「混乱している」と話している。
・妥協したり、人に譲ったりして、恨みを抱く。
・絶望感を抱いているが、現状を仕方のないものと考える。

満足度    ☆☆☆     (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆

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非情銀行 / 江上剛 49/5000

銀行怖いなぁ。
っと思える一冊。

ただ、読後の満足感はかなりありました。


満足度    ☆☆☆☆☆     (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆☆☆

2008/08/06(水) 22:00:46 未分類 トラックバック:0 コメント:0