言志録

きけ わだつみのこえ

第二集 きけ わだつみのこえ (日本戦没学生の手記)
 / 日本戦没学生記念会編  66/5000

彼らは、
もっと生きたかったろうに、
もっとしたいことがあったろうに。
っと思う。

我々一人一人が今ここにあること、
存在していることは奇跡なのだ。

=====抜粋=======
  池田浩平
昭和十七年四月高知高等学校文科入学。
昭和十八年十二月入隊。
昭和十九年九月小倉陸軍病院にて戦病死。二十一歳。

・出陣前の手記の一部
『彼らがこの苦痛より逃れ出で救われんとしての所作はそうとう人によってことなっており、その態度は私にとってことのほか興味深いので、今それをあげてみたい。もちろん、人間なるゆえ、ここに分類するような一部分のみでそれを行おうとするのではないが、ここにはかなり濃厚に現われたものを採ったまでである。
第一に、諦観する者。
第二に、自制する者。
第三に、自然に慰められる者。ゲーテの詩がよく結びつけられている。もっとも多く現われるのは星空である。
第四に、次代に文化建設を思う者。
第五に、戦争の意義を自覚する者。
第六に、ひたすら沈黙せんとする者。
第七に、文学に心をよせる者。
第八に、故郷に思いを馳せ、母とはるかに心深くまじわる者。
第九に、先にあげた平衡・調和を得んとして努力する者。
第十に、愛に生きようとする者。
第十一に、死をまっこうより肯定する者。
第十二に、運命観とともにある者。
第十三に、私は最後に摂理観の中に生きる者をあげよう。 』

・八月二十二日(火)
『 二時起床、やっと起き上がるもすごきめまい、相当なる発熱を知る。立ちえずそのまま臥す。そのうちどっと冷汗一時に溢出、熱さめたりと錯覚す。松ガ江より門司まで自動車便乗を許さる。乗船の指揮、準備をフラフラのままでやる。命令受領して甲板にて眠る。はなはだしき疲労だ。思えば七月下旬蒲郡*(愛知県)    * これが池田氏の絶筆となった。 』


======抜粋了========

池田氏に限らず、戦没学生、そして多くの兵士が、
もっと言いたいこと、
もっと書きたいこと、
もっと伝えたいことがあったはずだ。

この本から汲み取ったメッセージは、
如何に生くべきか(注:如何にして、ではない)、
何を成すべきか、
そして
何を残すか。

======

======

虚飾に満ちた自分を作り上げるのは辞めよう。
虚飾に満ちた人生を生きることは辞めよう。
僕ら一人一人はこの世界で唯一無二の自我なのだ。
人類の歴史全てを振り返ってみても二つとなかった存在なのだ。
今のこの自分とは、何者にも変え難い存在なのだ。

だからこそ、自分以外の何者かになるのは、
生きることを放棄してしまうことに他ならない。

ということで*、
自分(私)は今、ようやく確信した。
読書とは人生を深く味わい尽くすために絶対必要なのだ、と。


* この本だけを受けた接続詞ではありません。今までの読書経験を指してます。


満足度    ☆☆☆☆☆       (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆☆

2008/08/22(金) 19:41:16 未分類 トラックバック:0 コメント:0

本当に?

一個前の日記で、
「一人一人それぞれにとっての真理を
見出すことこそが重要だ」
的なことを書きましたが、
実に驚くべきことがおきました。

自分にとっての真理からスタートして、
「あ、そうか!」
「ということは・・・だよな」
「でも悪があるとは・・・」
「じゃあ、人類の存在する意義は・・・」
と延々とやってったら、
仏教の悟りに至りました。


正確に言うと、全部一緒ではなくて、
そもそも仏教を勉強したことがないので、
確か仏教の世界ってそうだったなぁっと。
さらに言うと、仏教だったかどうかも
ちょっと確かじゃなくて、
思索を進めて行った結果、
「あれ、そういえばこれって宇角御子(すみません、漢字がわからないです)
に出てきた世界、じゃん。
ということは、確かうつのみこって仏教を題材にした
小説だったから、仏教の悟りを演繹的に導いたのか」
っと考え終わってから気づいた。

世界の宗教を調べてみたくなった。
例えば、
「神は我々自身の中(うち)にある」(確かキリスト教)
も、確かにそうだっと
思えたので、
あるいは、
「断食してミイラになることの意味」(仏教)
なども得心できたので、
宗教に解釈を加えてみる意味が出てきたかと。

でもたぶん、ミイラになることの仏教で定義するところ
の意義などを調べて自分の考えと照合していったら、
実際は自分が与えていた意味とは違う!ってなりそうだけど。

2008/08/21(木) 19:56:30 未分類 トラックバック:0 コメント:0

奇跡

昨日という日は、自分にとってのまさに奇跡であった。
もし神がいるなら、いや、きっとそうであって欲しいが、
心から深謝しよう。
ほんとうにありがとうございました。

きっと人生には無駄なことはない。
苦しんだ分だけ人生は素晴らしくなる。

=====

万人にとっての真理、真実はない。
一人一人にとっての真実があるだけだ。
それを深く感得することこそが重要であり、
我々にとってはそれこそが唯一重要なことであるはずだ。



=====

知らず知らずのうちに、
自分にとって、
おそらくは退行催眠、
という精神療法と同じ治療効果を
得る出来事があった。

=====

だから、
退行催眠、
というのや、
前世療法、
というのがありますが、
もちろん人によりますが、
かなりの効果が
ある手法だと言えます。

これを読んでいる人の中に、
もし自殺とか考えてしまう様な
人がいたら、それをする前に
上記の治療を受けてみてください。

2008/08/21(木) 15:24:33 未分類 トラックバック:0 コメント:0

箴言集

ラ・ロシュフコー箴言集 / 二宮フサ 訳  65/5000


このブログにしても、書けることしか書けない。
人は往々にして、最も目を背けたいことからは目をそむける。
そして、それには気づかない様にしている。

ましてや、それを人に言うとはありえないことだ。

けど、人には言わなくてもいいから、
目をそむけていること、
特に、自身に決定的に欠けている諸特性、
自分で自分自身を欺いていることに
関しては知る努力はしておいた方がいいのではないか。

その意味で、この本は役立つでしょう。

ただ、なんというか、『人間の限界』を感じてしまう本でも
あるような気がします。

========
「ある種のすぐれた資質には五感と同じところがある。
それを全く欠く人は、
そうした資質を見わけることも理解することもできない。」 337

「美徳の虚偽性を証明する箴言を、われわれが
とかく正しく判断できないのは、
われわれがあまりにも安易に自分の中の美徳はほんもの
だと信じているからである。」 517


「一度も危険に身をさらしたことがなければ、
自分の勇気を保証することはできない。」 616

=========


満足度    ☆☆☆☆☆       (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆☆

2008/08/18(月) 20:59:15 未分類 トラックバック:0 コメント:0

ことばの贈物

ことばの贈物 / 岩波文庫編集部編  64/5000


===
「どうして俺は今までこの高い空を見なかったんだろう?
今やっとこれに気がついたのは、じつになんという幸福だろう。
そうだ!この無限の空以外のものは、みんな空(くう)だ、みんな偽りだ。」
  トルストイ 戦争と平和より  

「年年歳歳 花相似たり
 歳歳年年 人同じからず」
  唐詩選より

===

むむむ、いい加減、自分がどこに感動するか、
が分かってきた。


満足度    ☆☆☆       (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆☆☆


2008/08/17(日) 22:08:05 未分類 トラックバック:0 コメント:0

読書について

読書について / ショウペン・ハウエル 著  63/5000
(思索、著作と文体、読書について、の3編が収録されている)

読書をする人なら、
ものを考える人(考えようとする意欲のある人)なら、
絶対!!!!!に読んだ方がいい本です!!

自分が仮に何千億の資産を持っていたとしたら、
この本を入手するのにその半分、いや、全財産を
費やしても惜しくはない。
それほど衝撃的な内容でした。

あ〜、何を抜粋しよう。

====
「読書は、他人にものを考えてもらうことである。本を読む我々は、他人の考えた過程を反復的にたどるにすぎない」

「文学も日常生活と同じである。どこに向かっても、ただちに、どうにもしようのない人間のくずに行きあたる。・・・・中略・・・・だから悪書の数には限りがなく、雑草のように文学の世界に生い茂っている。
・・・・中略・・・。
したがって読書に際しての心がけとしては、読まずにすます技術が非常に重要である。その技術とは、多数の読者がそのつどむさぼり読むものに、我遅れじとばかり、手を出さないことである。・・・・中略・・・・・、むしろ我々は、愚者のために書く執筆者が、つねに多数の読者に迎えられるという事実を思い、・・・中略・・・・、比類なく卓越した精神の持ち主、すなわちあらゆる時代、あらゆる民族の生んだ天才の作品だけを熟慮すべきである。このような作品だけが、真に我々を育て、我々を啓発する。」


「ほとんどの思想は、思索の結果、その思想にたどりついた人にとってのみ価値をもつ。」

「何人も判断するよりはむしろ信ずることを願う」

「我々の存在、この曖昧な、苦悩にみちた存在、このつかのまの夢にも似た存在は、はなはだ重要なさし迫った問題で、一度この問題にめざめると、他の問題や目的はすべてその影におおい隠されるほどである。だがわずかの例外をのぞけば、すべての人々はこの問題に対して明白な意識を持たず、それどころかまったくこの問題に気づいていないようで・・・・中略・・・・、というのも彼らがこの問題を故意に無視しているか、この問題に関しては進んで何か俗流形而上学のようなものと妥協し、それで済ませているかのいずれかであるからである。」

====
「名誉を重んずる人間はすべて、自分の文章の下にはっきりと署名する。」
by ルソー

====
(匿名批評に対して)
「物陰にひそむ無頼の徒よ。名乗りをあげよ。面(おもて)を示してさしかかる者に、面をつつみ、姿をかえて襲うは君子の仕業にあらず。悪漢、卑劣漢の仕業なればなり。されば無頼の徒よ、名乗りをあげよ。」

====
素晴らしい。
そう、インターネットの匿名での批評、卑怯極まりない。
アマゾンのブックレビューでも。
匿名でのそんな批評は耳を傾ける必要はまったくない。
うんうん、君子(=りっぱな人の意)のすべきことではない。



エンゼルバンクという漫画が、確かモーニングという雑誌で連載されていますが、
その中で
「啓発書を読んで、『ふ〜ん、そうなんだ〜』と思う人はいつまでもうだつのあがらない人、
「そうそう、確かにそうなんだよね」と思う人は、もともと成功する人、既に成功している人」
という様な記述があった。

エンゼルバンクの著者は、その解説として、うだつのあがらない理由を、先のコメントがものを考える習慣がないことの証明、あるいはその様な行動ができていない、認識していないことの証明であるからつまりうだつがあがらない、っと言ってるわけですが。

で、なぜここでわざわざエンゼルバンクなんて言うマンガの話を持ち出したかっていうと、
ショウペンハウエルが真の才能に恵まれた頭脳の持ち主は、思索をしている人であるっと言っていたからです。
そして、その様な人々は確乎たる態度、断固たる調子、それに伴う明晰判明な表現法がその特徴である、っと言っていた。

つまり何が言いたいかと言うと、
他人の借り物でない自ら生み出した思想や信念は、断固たる行動や決意に結びつくことが言え、これがまさに彼をして偉大(有能)となさしめているのだと。
つまり、思索(ものを考えること)の習慣とそれが生み出すもの(経験と情報から知識化・認識化をし、法則性、体系化をして、それに基づいて確固たる態度や決断を下す)が、まさにうだつのあがるとあがらないのの、決定的な違いなのではないかと思ったわけです。

ちょっとぐだぐだと書いてしまいましたが、
まぁお勧めです。

2008/08/16(土) 20:26:19 未分類 トラックバック:0 コメント:0

一流と自殺

一流の条件 / 山崎武也  61/5000

一流の人は、自分のスタイルを持っている人、
っと著者はこの本の中でおっしゃられていました。
なので、自分のスタイルを発見、追求するためのヒントを
得るためにこの本は役立つかもしれません。


満足度    ☆☆☆       (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆☆☆


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自殺 / 柳美里  62/5000

自殺を人生の中にプログラムすべき、
と説く著者。
それは、(ある時点からの)みじめな生よりも、自身の尊厳を守るための死
の方が望ましいっということ、らしいです。

======
岸上大作という人の遺書。

「夭折を美しいものとするセンチメンタリズムはよそう。
死ぬことは何としてもぶざまだ。
首をくくってのびきった身体、そしてその一部一部分、あるいは吐しゃ物。
これが美しいと言えるか。
問題は生きることがぼくにとって
それ以上にぶざまだということだ。」

補足:岸上さんはすぐれた短歌をつぎつぎに発表した人で、
しかしながら21歳でその生を自殺によって閉じた。

======

最後の「(死ぬことはぶざまだが)、問題は生きることがぼくにとって
それ以上にぶざまだということだ。」
っという論理、言葉の運び、きれいだよなぁ。

だいたい本読んで、およ!、この人すごい!って
感動する部分、なんども読みたくなる部分は、
だいたいこの様な書き方をしているところが多い。


満足度    ☆☆       (MAX5個)
読みやすさ ☆☆☆☆
2008/08/16(土) 12:10:13 未分類 トラックバック:0 コメント:0
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